シーカヤックを楽しむついでに、動力船では上陸が難しい浜に打ち上げられた漂着ゴミを回収しています。
宮古湾には北風や親潮にのって様々な海洋ゴミが流れ着いてきます。
大雨や海が荒れになると一からやり直しですが、拾った分だけ環境負荷を減らせると思うとつい細かいものまで。
そのうち車で素通りしていた浜のゴミまで気になり”漂着ゴミ回収ネットワーク”と称して・・・('@')。
*O保ち撮影
漂着ゴミ回収ネットワークとしての活動が環境省のプラスチックスマート取り組み事例に登録されました。#2024.2.19
https://plastics-smart.env.go.jp/case?_token=CaQcj43uT14HqNWLPy6HVF5UXozxAOc5ZZAMLrJ4&case=5215
浜を訪れた人も散策がてら拾えるように網袋を仮置きして試験的に回収しています。
・”見える化”を図るため前回の回収日を記載し満杯になってから取り替えています。
・回収した漂着物は生活系・漁業系・事業系由来のプラスチックに分けて計量しサブメニューのゴミメモに掲示しています。
[場所]いちど拾い上げた浜に順次設置しています。
北から❶摂待浜 ❷水沢 ❸仁土井浜 ❹青野滝須賀 ❺ひっぺ浜 ❻沼の浜 ❼真崎 ❽小湊 ❾沢尻 ❿カマヤ ⓫栃内浜 ⓬樫内 ⓭松月 ⓮女遊戸 ⓯中の浜 ⓰宿 ⓱砂子前 ⓲大沢 ⓳蛸の浜 ⓴藤の川 ㉑呼浜(神林) ㉒高浜 ㉓金浜 ㉔津軽石川河口(西) ㉕堀内 ㉖堀内N1 ㉗太田の浜 ㉘浦の沢 ㉙追切 ㉚荒巻浜 ㉛音部(北) ㉜与奈 ㉝姉吉 ㉞千鶏
右の写真をクリックすると地図で確認できます➡
他の浜で拾い集めた漂着ゴミも引き取りにいきます。
お気軽にご連絡ください。
☎︎090-7062-7044
宮古市に海岸漂着物等地域対策推進事業(環境省)の活用を提案し、海洋ごみの回収コンテナを艇庫のそばに設置してもらいました。→詳細
これまで漁業由来は管轄の漁協、生活由来は宮古市の”きれいなまち推進室”に引き取ってもらっていました。自分たちが拾い集めた出どころ不明のゴミに漁師の組合費、市民の税金が使われてしまうことに心苦しさを感じてきましたが、大手を振って回収できます(感謝)。
摂待漁港・小湊漁港・日出島漁港・赤前防潮堤・白浜漁港・仲組漁港・千鶏 漁港にも設置されていますのでご利用ください。
ポイ捨てや放置されたゴミは大雨で川に流され海へ。海洋ゴミの8割が内陸由来ということがわかってきました。カヤックでの漂着ゴミ回収が高じて、週イチで通勤がてらゴミを拾っていたら、
・ゴミを見て見ぬふりをしていたストレスから解放される
・かっこいい外車を見ても羨ましくなくなる
・だんだん”偽善視圧力”が気にならなくなる
ことを発見‼︎
自転車で走りながら見逃さないように目を使い、百均マジックハンドで拾う動作はフレイルや認知症の予防にもなるはず・・ん?ゴミ拾いしている人、していない人の健康寿命を比較したら有意差がでるかも('@')。
ポイ捨てゴミの処分について
・宮古市では可燃と不燃に分けて指定の家庭用ゴミ袋に入れ、地域の収集日にあわせて出せば回収してくれます。
・・汚れてしまったものはリサイクル不可
・・拾ったゴミであることを袋に明記
・・・「ポイ捨てゴミ」「路上のごみ」「投棄物」・・など
・”きれいなまち推進室”(以下、推進室)へ連絡して直接持ち込むか、引き取りの依頼が必要なもの
・・特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)の対象物
・・・エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機
・・粗大ごみや45リットル10袋以上の回収物
以上、”きれいなまち推進室”担当者に確認 *2024.4.9
・・ハチドリのひとしずく・・
森が燃えていました
森の生きものたちは
われ先にと逃げていきました
でもクリキンティという名の
ハチドリだけは
いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としています
動物たちがそれを見て
「そんなことをしていったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンティはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
*南米アンデス地方の言い伝えです
拾いながら見えてきたこと
・海辺の漂着物は潮と風波で浜を移動し、冬から春の西風で沖にでれば親潮から黒潮にのり太平洋ゴミベルトへも。
・海洋ゴミの8割が内陸から・・ということは身の回りのゴミを拾った分だけ海洋プラスチックを減らせる。
・浜はマイクロプラスチックの発生装置だが、拾えば浄化装置。
・いちど拾い上げた浜は、散策がてら拾いながら維持できる。
・漂着ゴミの散乱は捨てているの人は一部でも、拾う人はもっと少ないことの証
・プラスチック資源の浪費とゴミ化を抑えることを目的とした3R+2Rの両輪としてゴミ化したものを除去する(Rid)が不可欠。
・毎年各地で開催される清掃イベントで”啓発”された参加者の受け皿がない。
・日常的に捨てられ、日常的に流れ着いてくるプラスチックのナノ化を防ぐには誰もが気軽に拾える仕組みが必要。
・プラスチック資源の使い捨てで、後戻りできない環境負荷を未来に押しつけているという自覚が必要。
・製品価格にプラスチックをつくる過程での環境負荷と再利用や廃棄のコストを上乗せすべき
・日頃の環境活動で得られた知見やノウハウを分ちあえる ”場” が欲しい・・・(考)。
・清勝丸、漁洋丸、隆勝丸(https://www.ryushomaru.co.jp/)#2023.5.19
・岩手県生活部資源循環推進課から岩手県海岸漂着物対策推進地域計画上の取り組みとして”お墨つき”をもらっています。
*重茂中生徒の漂着ゴミ回収体験に協力するにあたり作成。
[名称]
第1条 本会は漂着ゴミ回収ネットワークと称する。
[事務所]
第2条 本会の事務所を日出島パドリングクラブにおく
[目的]
第4条 海岸漂着ゴミ問題に関心のある個人、団体と連携して海洋プラスチックの環境負荷を軽減する。
[活動]
第5条
(1)日ごろの活動をとおしてひとりひとりにひとり分の環境責任があることを伝える。
(2)活動で得られた知見・経験をいかして、誰もが気軽に環境活動できる仕組みを考える。
[代表]
第6条 代表は、日出島パドリングクラブの代表が兼務し活動を総括する。
[参加及び辞退]
第7条 目的に賛同する誰もが個人の意思でネットワークに参加し辞めることができる。
[総会]
第8条 ネットワーク参加者の1/4から要望のあったとき及び代表が必要と認めたときに開催する。
[解散]
第9条 総会においてネットワーク参加者の3/4から承諾を得て解散する。
付則
1.この規約は2023年8 月10日から施行する。
日出島パドリングクラブ 代表:加藤 昭一(かとう しょういち)
岩手県宮古市崎鍬ケ崎15-5-2
✉ taronokato@yahoo.co.jp ✆ 090-7062-7044🕞17:15~20:00